乳腺炎の原因・何がよくない?

母乳育児で頑張っているママにとって、つらいのはおっぱいのたびに痛みがある乳腺炎ではないでしょうか。乳腺炎になるママは少なくありませんが、その原因というのは、いったい何なのでしょうか。

乳腺炎には二つある

乳腺炎とひとくちにっても、実は細かくいうと二種類あります。

●「急性うっ滞乳腺炎」
「乳腺」とは母乳を運んでくれる「管」のことをいいます。この管に母乳が溜まってしまい、「つまり」を発生させることを、「急性うっ滞乳腺炎」と呼んでいます。
●「化膿性乳腺炎」
乳腺に細菌が侵入し、乳腺に炎症が起こることを「化膿性乳腺炎」と呼んでいます。

 

乳腺炎の原因はいろいろある

乳腺炎になってしまう原因には、さまざまなものが絡み合っています。それが何なのかを知っておけば、母乳育児の妨げともなってしまう乳腺炎を予防することも可能でしょう。
では、次に乳腺炎の原因をあげていきましょう。

①疲労
お産というのは、今も昔も女性にとって命にかかわるほどの重労働です。お産後に十分な休養をとれればいいのですが、赤ちゃんは待ってはくれません。入院中でさえ、赤ちゃんを抱っこして授乳する、おむつをかえるといったことに加え自分の食事、身支度などがあります。

お見舞い・お祝いのお客様の相手をしていると、なかなかゆっくり休めません。お客様の応対だけで、もう次の授乳時間になってしまうこともあります。これでは何のための入院なのかわからなくなってしまいます。このため、昔は、病院へ赤ちゃんを見に行ったり、ママに応対をさせるようなことは慎んだといいます。

退院してしまえば、核家族化している現代では一人で何でもやらなければならなかったりする人もいらっしゃるでしょう。お母様か誰かがお手伝いに来てくれたとしても、それも限定された期間だけだったりすれば、ゆっくり休むということも努力して休養をとる必要が出てきます。ママが母乳育児で頑張っていらっしゃるなら、できるだけ育児に専念させてもらうよう、旦那様に家事の手伝いを率先してもらえれば、乳腺炎になる可能性も少なくなると思います。

②生活習慣
ママの生活スタイルが、疲労を解消できないような時間の使い方であったりすると、乳腺炎がなかなかよくなりにくいのです。

●休養がとれない
●食事時間がまちまち
●脂っこいものや甘いものが大好き
●水分が足りていない
●きつい下着や洋服を着る
●姿勢が悪いために胸部を圧迫している

こういった習慣を早めに改めて、乳腺炎の改善につながるといいですね。

③乳頭亀裂
お産後、すぐに頻繁に授乳をすることで、乳頭や乳輪部が授乳に適した状態になります。このタイミングを逸してしまい、乳房が張り始めてからでは赤ちゃんの吸い付き方が本来のものではなくなり、乳頭の先端だけに吸い付く形になってしまいます。そのため、乳頭、とくに根元のほうに亀裂ができてしまうことになり、これをきっかけとして、乳腺炎になってしまうことが多いのです。

④乳栓
母乳というのは、初乳のうちはネバネバしています。これは、赤ちゃんに必要な栄養がたくさん含まれているからなのです。そのため、早く授乳させないと乳管にネバネバとした母乳がたまり、乳腺がつまってしまいます。そのため、乳腺が痛み出すということになるのです。水分不足も原因となっていますので、つまりを発生させないためにも、水分を充分に摂取したいものです。

⑤授乳姿勢
授乳姿勢も乳腺炎に関係があります。
授乳の姿勢というのは、人それぞれなのですが、乳腺炎になったり、母乳を与えてもすぐに赤ちゃんが泣く、という場合には姿勢があっていないということも考えられます。そんな場合には、助産師さんに相談されるとさまざまな経験から、よいアドバイスをくれることと思います。

⑥吸着の仕方
赤ちゃんの吸い付き方にも原因があるときがあります。
赤ちゃんがおっぱいを飲むときには、乳輪部分までくわえるにようにし、顎を動かしながら飲みます。唇だけで吸い付いているのではなく、何かを食べるように、顎全体を使っておっぱいを飲むのです。もし、このような飲み方でない場合には、助産師さんのアドバイスを仰ぐといいでしょう。

⑦ミルクの補充
お姑さんやお母さんの時代には、ミルクを補充するというのが当たり前だった時代があります。母乳育児だけでは栄養が足りない・・・という不安が、もしかして時代背景も手伝ってお姑さん、お母さんたちの助言となって出てくるのでしょう。ただし、栄養的にミルクの補充が必要な赤ちゃんもありますから、一概にミルクはだめともいえません。

しかしながら、母乳育児でよい習慣づくりをしているときに、必要もないのにミルクを
足してしまうとリズムが狂ってしまいます。おっぱいは、飲んだら作られるようなシステムになっているので、赤ちゃんが飲んだら次に備えて母乳を生成してし始めているからです。それなのにミルクでお腹いっぱいになって赤ちゃんが吸ってくれなければ、乳腺に母乳がたまってしまい、乳腺炎を引き起こすことも考えられます。

⑧間違ったマッサージ法
助産師さんのアドバイスなどで、乳房のマッサージをするようにと言われることがあると思います。マッサージをして改善していけば問題ないのですが、もしマッサージをしてよくならないと思ったら、早めに別のアドバイスを受けましょう。間違ったマッサージを続けていると、切開手術を必要とするような重大な乳腺炎に
発展する可能性もあります。

コメントは受け付けていません。