母乳の出をよくするハーブ

妊娠期や授乳期であれば、どうしても女性はホルモンバランスが崩れるため、体調の管理も難しくなりますし、お肌のトラブルも起こりやすくなります。女性ホルモンは女性の特性である生殖に関わる機能や、女性らしい美しさや体つきを開発・維持するためにも欠かせないホルモン。このホルモンが安定して分泌されている人ほど、悩みが少ないと言われています。
ハーブには様々な効果があることが知られており、中には現代の医学もなかなか手が届かないような部分にも作用するので、代替医療として漢方薬と共に注目されています。ドイツは医療の先進国のひとつとしても名高いのですが、昔からハーブを医療分野をはじめ様々に利用してきたハーブ先進国でもあります。
そんなドイツでは、女性のホルモンバランスの安定のために、ハーブティーを産婦人科で薬のように提供することもあるそうです。今回は、そんな地域にならって、ホルモンバランスを整え、母乳の出を良くするハーブティーに使われるハーブをいくつか紹介したいと思います。

ラズベリーリーフ

安産のハーブとも呼ばれ、助産師からお茶を勧められることもある有名ハーブです。ラズベリーリーフは文字通りラズベリーの葉から作られるハーブで、ベリー系のほのかな甘みと香りで、シングルでもブレンドでも飲みやすい味です。子宮の収斂作用、調整作用があるので、刺激と弛緩を促す働きがあり、子宮筋の緊張を和らげて収縮をスムーズに行ってくれます。そのため、生理痛に特に効果のあるハーブと言われています。
また、安産のハーブと言われるのは、上記の作用によって出産をスムーズにし、そして出産後も母乳の出を良くする効果があると言われているからです。ビタミンとミネラルが豊富に含まれていて、母乳の量だけでなく質も向上します。
注意点は、妊娠早期に飲んでしまうとその効果によって、逆に早産や流産にしてしまう可能性もあるとのことですので、オススメになるのは妊娠後期から出産後、ということになるでしょう。妊活中は飲んでも問題ありませんし、飲むことで生理のリズムや症状が安定し、妊娠しやすい身体を作ってくれると評判のハーブです。

ルイボス

ルイボスティーで同じみのルイボスは、アフリカの大地が生んだハーブです。「奇跡の飲み物」と異名をとるルイボスティーは、良質なミネラルやフラボノイドが入っており、ノンカフェインの飲み物として、日本では代表的な健康飲料になりつつあります。栄養素だけではなく、代謝を高めて冷え性改善や疲労回復に役立つ他、アトピーやアレルギーにも改善効果もあるということで、体質を強くするお茶として、難病を抱える多くの人にも強い味方になっています。爽やかな味ですが、体内をきれいにするだけでなくエネルギッシュにしてくれる、非常に健康的な飲み物で、体調を整えながら母乳の量と質を上げてくれます。

フェンネル

「母乳といえばフェンネル」といわれるくらいに有名なハーブです。フェンネルはウイキョウ・セリ科の植物の種子で、スパイシーな味わいを活かして、料理の香りづけに使われることも多いハーブです。消火器系に特に効能があり、消化促進、腸内ガスの排出、便秘などに効きます。
母乳といえば、とされるその理由は、このフェンネルの成分には、女性ホルモンのような働きがあるされているからです。女性ホルモンのバランスが崩れ、不足しがちな時にはこのフェンネルの成分が補い、脂肪を代謝しボディラインを整え、肌をきれいにしたり、そして、女性の大事な機能である母乳の出を良くする効果があると言われています。多くの効果が期待できるフェンネルはスパイシーな味と香りですから、飲む際は他のお茶とブレンドしたり、チャイなどに混ぜると良いでしょう。

ローズヒップ

ローズヒップは美容効果があることでも知られていますし、また色合いもキレイで、味も飲みやすいことから女性に大人気のハーブティー。そんなローズヒップには、フラボノイドが豊富に含まれていて、強壮作用があり、妊娠と出産で疲弊した体の回復を促し、また強くしながら母乳を作りやすい元気な身体を作る効果があります。天然のビタミンCが豊富なため、ビタミンの爆弾とも言われるハーブで、多くのサプリメントや美用品に配合されることからも効果は折り紙つきです。
ローズヒップの効能としては、上記のものの他にも、美肌効果や、眼精疲労、便秘、生理痛の改善効果が見られます。ローズヒップは健康で美しいママさんを応援してくれるハーブです。

ダンデライオン(タンポポ)

ダンデライオンといえば、おなじみタンポポ。これもまた、母乳育児に必須のハーブで、タンポポコーヒーが有名ですね。ハーブは西洋タンポポの葉や根を使用して作られていて、
カリウムを多く含むため、体内から余分な水分、塩分を排泄してくれるとされます。
また、脂肪の吸収を抑え、代謝を促進し、排泄を促すため、生活習慣病の予防・改善やデトックスに効果的なハーブとしても注目されています。肝臓や胆嚢の働きを促すことで強壮作用があり、母乳の出を改善します。ただし、キク科の植物なのでキク科アレルギーがある人は厳禁であるのと、腸閉そくの持病がある場合には使用しないようにしましょう。手軽に入手できるノンカフェインのハーブティーとして身近なもののひとつです。

ネロリ

授乳期の特徴として、代謝がよくなり、また汗もかきますし、さらに授乳で赤ちゃんに水分を持っていかれますので、多くの水分摂取が必要です。1日に必要な水分量は、最低でも3リットルといわれるほどで、それだけたくさんの水分を体が必要とするようになります。ネトルはブルガリアなどで多く栽培されるハーブで、和名を西洋イラクサと言う、やわらかい草の香りをもったハーブです。
このネロリは母乳の栄養価と質を高める効果があると言われていて、ビタミンCやβカロチンをはじめ、ミネラル、鉄分、クロロフィルなどを多く含みます。ですから、まるで野菜を食べているような栄養を取り入れることが可能です。ハーブティーにすることで、野菜が苦手な方もこうした栄養を摂取できますし、授乳期の方であれば多くの水分摂取を行いつつ体質を健康に作ることも可能です。花粉症の予防にも効果があるとされますい、痛風対策にもなるそうです。

フェヌグリーク

フェヌグリークは日本ではコロハと呼ばれるもので、産地としてはエジプトやパキスタンが有名ですが、各地で使われるハーブです。現在では母乳育児のサポートに用いられたり、メタボ対策やダイエットサポートに使われることの多いハーブです。糖分の代謝を促す作用があると考えられています。フェヌグリークは、マメ科の種子で、アフリカや中国・ヨーロッパ・インドなど、世界各国の伝統医学で多様に用いられてきた記録が残っているそうです。

 

母乳の出をよくするハーブは他にもいろんな種類があり、母乳の生成を助け、母体の回復と強壮を助けます。それぞれ、付帯する効果も違うので、いろんなハーブを組み合わせて、
自分の体質に合ったオリジナルブレンドを作ってみるのもいいかもしれませんね。
効果は少し飲んだだけでは現われませんから、ハーブティーは、漢方薬のようなものだと思って、一定期間、毎日飲み続けていくうちに効果を実感することができるでしょう。中には、量に注意しなければならないものや、持病や体質によってはマイナス効果の表れてしまうものもありますから、心配な方はお店の方や医師とよく相談して、確実なものを使用しましょう。

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