完全母乳で危険なことも

大変まれな事故ではありますが、完全母乳で危険なことも起きています。というのは、行き過ぎた完全母乳を推奨する病院での事故があるとのことなのです。ある事故では、生後、母子ともに入院していたにもかかわらず、生まれて数日の男児が栄養失調でなくなるというものがありました。
行き過ぎた完全母乳というのは、いったいどんな状態なのでしょうか。また、せっかく生まれてきた赤ちゃんが病院で死亡するというのは、何が原因となっているのでしょうか。

「完全」より「健全」な母乳育児を

「一滴も母乳以外のものを飲ませてはいけない」という主義の病院があります。その病院で出産からその後の入院生活を送っていた男児が、数日後、死亡するという事故が起きました。これは、母子同室でしかも個室、完全母乳・・・と、母乳育児にはとても恵まれた環境ではあったのですが、それが逆にあだとなってしまったようです。

まず、母子同室まではすばらしい取り組みだといえます。なぜなら、通常の病院だと、母子は生まれてからすぐに別々のお部屋に離されてしまうからです。でも、別々のお部屋に離されるのには理由があります。出産後に疲れ切った体を休ませるために、ママは別室で休めるように配慮しているわけですね。
ただ、生まれてすぐに誰なのかもわからない、病院のにおいのする看護師さんの腕に抱かれるというのも、これは本来の出産を考えれば不自然だろうという考えから、母子同室、しかもほかの人がいると休まらないだろうから、個室でという環境がいくつかの病院で整えられてきました。

ひとりひとりを大事にしてくれるかどうか?

しかし、体力の衰えている状態で、個室にされ、しかも赤ちゃんと二人きり、というのは、いくら母性愛を注ぎたいからといっても、お母さんの体力が持ちません。しかも、出産後に母乳が豊富に出ているのかどうか、というのも、母子同室しかも個室であるとすると、病院側で把握するのが遅れたと考えられています。母子同室にするのであれば、必ず、定時刻にチェックに来なければなりませんし、しかも、赤ちゃんの体重の増え方なども「第三者」とともに、確認することが必要です。

通常の病院であれば、授乳室と言われるところにママたちがやってきて、わが子と対面し、おむつの変え方や沐浴を教わり、授乳、そして体重測定までを1人1人について指導してくれます。これが個室となると、病院側に忘れられるとは非常に考えにくいことではありますが、母子ともに健全であるかどうかをきちんとチェックされていたのかどうか、非常に疑問ではあります。大事な命を授かるところです。病院や産院は口コミや評判なども併せて、よく吟味したいですね。

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