母乳不足と思い込まないでください

もしかして「私、母乳不足?」と思い込んでいるママ、もしそうであればなぜ母乳不足だと感じてしまうのでしょうか。では、これからその疑問点を解消していきましょう。

母乳神話を信じ過ぎない

「母乳育児をしているママと赤ちゃん」のイメージというとどんなものがあるでしょう。

☆何もしなくてもおっぱいが乳首から滴り、ブラが湿ってしまう
☆おっぱいがいつも重くて、飲ませずにいられないほど
☆たくさんのおっぱいを飲んだら、幸せそうにすぐに寝る
☆赤ちゃんの体重は右肩あがりで増えていくもの

など、「母乳育児中のママと赤ちゃん」って、こんな感じで見るからに幸せそうだなと思うでしょう。しかし、これは神話でしかありません。

母乳量が多すぎると?

実際、これほどの母乳量があるママというのは、どのくらいの割合でいるものなのでしょうか。聞いたところによれば、ある病院での新生児授乳室では、10人のママがいるとすると、「何もしなくても母乳が滴り落ちる」というママは、たったの2人程度。そのうちの1人だけが、ブラがすぐにすっかり湿ってしまうほどの母乳量で、こともあろうに、多量のおっぱいを飲んだ赤ちゃんがすぐに吐いてしまう・・・という事態になることもあるようです。せっかくたくさん出てくれるおっぱいなのですが、あまりにも多量に出すぎると赤ちゃんはかえって吐いてしまうこともあるのですね。

みんな母乳を飲んだらすぐに寝ているの?

赤ちゃんは、母乳を飲んだらすぐに寝てくれると信じている方もいらっしゃるかと思いますが、実はそれも神話といっていいでしょう。実際、母乳が溢れるほどたくさん出ていても寝てくれない赤ちゃんはいます。赤ちゃんは確かに、母乳を飲むことで空腹が満たされ、「満足」はするでしょうが、それ以外のものを求めている場合には、まだまだ満足はできていません。ですから、おっぱいを飲んでも寝てくれないのです。
それはどういう場合かというと、ママからの「愛情」や「スキンシップ」を求めている場合です。「母親なんだから、子供のことを考えていないことはないわよ」という気持ちもわかります。四六時中、赤ちゃんのお世話でママとしても疲れが出てくる、睡眠時間がとれなくてイライラする・・・という場合、赤ちゃんが寝てくれている時だけがママの自由な時間になりますよね。
赤ちゃんには、ママのそんな気持ちがわかっているのです。そして、赤ちゃんは「自分ひとりでは生きられない」ということも分かっています。ですから、「もうちょっと抱っこしていてほしいな」ということで、一人で寝かせると泣いてしまったりするわけですね。そして、おっぱいを飲んでも一人で寝かせられたら泣いてしまう赤ちゃんのほうが多いのです。

赤ちゃんの体重増加は「右肩上がり」?

赤ちゃんの体重が増えているかどうか、心配になってしまう気持ちとてもよくわかります。ですが、赤ちゃんの体重は、順調に右肩上がりで増えていくべきだ、というのは基本的なものとして、そう捉えたらよいだけであって、必ずしも赤ちゃんが全員そうだとは限りません。
赤ちゃんにも、体重が変わらないとき、体重が減るとき、色々あります。そして、その原因というのは必ずしも「母乳不足」のせいだとは限りません。平均的な量の母乳がきちんと出ているにもかかわらず、体重の増え方があまり顕著でない場合には、赤ちゃんの吸着のしかたが浅いせいかもしれません。赤ちゃんがしっかりと母乳を飲めるようにするには、乳首と赤ちゃんの顔が真正面に相対する位置で、しかも、乳首だけを吸うのではなく、おっぱい全体をふくむ感じで飲めていることが理想です。

それでも母乳不足を疑いたくなってしまったら?

母乳不足かもしれないけれど、実際はそうでもないことのほうが多いものです。または、違うポイントに原因があったりします。ですから、普通は赤ちゃんが飲みたがったらいつでもおっぱいを吸着させて母乳を吸ってもらうようにしていれば、その赤ちゃんがいつも飲む量だけおっぱいは自然と生成されていくようになるものです。
基本的には母乳不足ということを深刻に考えなくてもよい場合が多いのです。ですが、やっぱり心配だ、不安でしかたない、という気持ちになってしまうとそれが赤ちゃんにも伝わってしまいます。であれば、助産師さんに相談をされたほうが気分的にも安心できるというものです。
特に授乳中のママはデリケートで情緒的にも不安定になることが多いもの。助産師さんに判断してもらって、本当に母乳不足なのかどうか、もし、母乳不足であればどんなことに気をつければいいのか、母乳マッサージをどうすればいいのか、などなどたくさんのアドバイスをもらって気持ち的に安心できる環境にしていってください。そうして、心にゆったりとゆとりを持てれば、赤ちゃんとの生活も母乳不足の心配もいつの間にか解消し、穏やかにのびのびと送れることでしょう。

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